はてなが日本を捨てる日

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    「へんな会社」のつくり方
    「へんな会社」のつくり方
    近藤 淳也

    (数ヶ月前の草稿案でしたので、情報等が劣化しています。ご容赦下さい)
    これはネタです。
    おまいら、もちつけ。

    はてなが日本を捨てる日は遠くない。必ずやってくる。
    今はシリコンバレーに少しずつ拠点を移しているが、世界を視野に入れた企業となることは間違いない。

    きっかけは「Rimo(リィモ)」(以下、Rimoのみ記載)だ。

    Rimoは「hatena.ne.jp」から切り離された「rimo.tv」のドメインに存在する。
    これが何を意味するだろう。

    例えばYoutubeやGoogleのような企業は今となっては巨大企業にまで成長しているが
    日本ではそういったマッシュアップな企業は存在し得ないのか。
    答えは「存在し得ない」。
    何故なら、音楽配信などに絡むと日本では必ずと言って良いほどJASRACが絡んでくる。

    仮に日本で企業が成長したとしよう。
    その場合、どうか。
    動画配信サービスは必ずタレントが付きものだ。
    日本の芸能事情では必ずと言って良いほどジャニーズ事務所が絡んでくる。

    上記のような「JASRAC」「ジャニーズ事務所」と言った二つのキーワードは
    日本では欠かせないキーワードであり、それらが日本で今ひとつトップに上がれないGoogleの悩みとも言える。

    Googleは日本の事情を理解しようとNHKの取材を引き受けた。
    相互理解が大事だからだ。
    NHKという巨大なマスメディアを利用し、宣伝効果を狙う。
    莫大な産業と言われている家電業界へ、まず一歩を踏み出した。
    世界でGoogleは非常に有名であり、Web2.0な会社としても有名である。
    ところが日本では今ひとつ知名度が上がらない。
    どうしてか。
    Yahoo!があるから。ソフトバンクがあるから。野球があるから。政治力があるから。影響力があるから。

    ソフトバンクは結局のところ名前など何でも良かったのかもしれない。
    野球を使い、Yahoo!の会社、と認知させることが目的だったのだから。
    そのためには21世紀の寵児とも言えるダイエーの落ち目に着目した。
    これは使える。
    しかし、まず野球、と本当に考えるだろうか。
    そんなはずはない。
    通信業界でYahoo!BBがサービスを開始した際、その価格破壊っぷりには日本中が驚かされた。そして何より高速。
    既存のサービスでは、政府機関や大学では高速なネットワークが存在したにも関わらず、ISDNやテレホなどと言った利益追求路線を行くNTTの存在があった。
    まずはここから。
    日本の象徴とも言えるNTT、JRに対抗できるのなら行けるかもしれない。
    実在しないが膨大なもの。それが情報だ。
    通信業界で先ず一手を打つ。
    そこで、今でこそ当たり前の「情報」を取り扱えるのなら通信インフラが起こることは想像に容易い。

    次に知名度を上げること。
    サービスの善し悪しはあるだろうが、兎に角、Yahoo!は、それまでもトップだったし、これからもトップであることは変わりないだろう。
    日本は劇的な変化を望まない。
    基本的に鎖国をしているくらいだから、強力な圧力が無い限りは変わらない。
    Yahoo!は変わるものだけを変え、それ以外の部分については変わらないよう、つまりYahoo!がトップであり続けるよう仕向けた。
    結果的にそれが成功した。

    サービスの決定権を持つのは基本的に中堅職員、若しくはそれ以上の人物。
    彼らにとってポピュラーなもの、知名度アップを図れるものは何か。
    その答えが野球だ。
    電鉄や新聞社、そういった宣伝媒体を必要とするスポーツ、それが野球である。
    野球の結果、新聞の売り上げ部数に影響したり、試合を見に行こうと足を運ぶため電鉄を利用する。

    こんな簡単な問題が日本人はどうして今まで気づかなかったのか。
    それは日本人が変わらないから。
    気づいたとしても変わらない、それが日本人。
    そういった気質を利用し、一気にスターダムにのし上がったYahoo!(球団名は「ソフトバンク」であるが今はどうでも良い)が次に狙ったもの。

    日本を見ているとよく分かる、と言うより分からない方がおかしいが
    日本において有名で世界的にはそれほど有名でないものが日本では通用するという事実。
    一部はトヨタのように世界的な規模になるものもあるが基本的には内輪受けを日本人は好む。
    それが「野球」「携帯」「芸能」。

    例えば「芸能」の分野を考えてみると、これほど異質な世界は無い。
    皆が皆、一様な格好をして一様な歌い方をする。
    時代は少しずつ変わってきたが日本で800万枚を売り上げた宇多田ヒカルはアメリカではヒットしなかった。
    その前から考えてみよう。
    松田聖子、久保田利伸。アメリカに行く、と言って成功したものは坂本龍一を除けば皆無に等しい。
    勿論ドリカムも含まれる(ドリカムについては海外進出した、ということすら、あまり報道されていないのではないか)。

    但しガチガチな「芸能」分野に好きこのんで飛び込まなくても良いだろう。
    まずは少しずつ「変わるところだけ」を変えれば良いのだから。

    通信業界を押さえれば何が出来るか。
    NTTの独占状態だった通信に割入ることが出来れば自然にモバイルに目がいくのは当然とも考えられる。
    日本の学生が多用している独自の文化を携帯で表現させれば良い。
    検索エンジンはYahoo!が寡占しているから次はハードだ。
    ソフトバンクはNTTが所有していた「電話」に目をつけ、まずは「家庭電話」次に「携帯電話」へ基軸を移す。
    アンケートなどは外国人に考えさせれば簡単だろう。
    彼らは一様に言う。「日本の携帯はコンパクトで多機能だ。素晴らしい」。

    そうしてインフラを自作し、自らで整備する。
    それがソフトバンクという会社である。

    話がだいぶ逸れてしまった。

    はてな、である。

    上述のとおり日本は異質な文化を所有する国だ。
    日本における「全国」は「日本中」を意味する。決して「世界」を指すものではない。

    はてなは「Rimo」というサービスを開始した。
    それも「hatena.ne.jp」というドメインとは別に。

    動画配信サービスにはリスクが付きものだ。
    ニコニコ動画がベータを終了させたのはYoutubeからアクセス拒否を喰らったから。
    特にここでどちらが悪い、と言うわけではないが
    著作権にセンシティブな「アニメ」「芸能」「スポーツ」が主にアップロードされた。

    驚くことに(とは言っても当たり前の話だが)Google検索でジャニーズを調べても、容易に画像などは出てこない。
    勿論、mp3だって出てこない(一部は行っているようだが)。

    Rimoにより国産YoutubeがWi-Fi回線を使いWiiでも見ることが出来る。
    多くのアドバンテージがあるがリスクも大きい。

    仮にJASRACが停止を求めたとしよう。
    Rimoが「hatena.ne.jp」を冠していたなら、はてな丸ごとストップの可能性すら否定できない。
    通信業界において活動停止は大きなディス・アドバンテージとなる。
    腫瘍は切り離せば良い。
    停止を求められる可能性は無いとは決して言い難い。
    その場合は「rimo.tv」を捨てる。そうして次のサービスへ向かえば「hatena.ne.jp」には
    何のダメージも残らない。
    最悪の場合、活動を海外へ移せば良い。
    結局のところYoutubeは海外に存在したため日本で高評価を受けることが出来た企業なのだから。
    ソフトバンクが名前が何でも良かったように、はてなも「hatena.ne.jp」である必要は全く無い。
    そもそもWeb業界で日本に存在する必要があるサービスはあるのだろうか。
    つまり、はてなが日本に存在しようがしまいが
    我々ユーザはいつもと変わらないようにアクセスする。サーバが日本であろうとアメリカであろうと、それは我々の知ったことではない。
    いつものサービスをいつも通りに、若しくはいつも以上に。

    はてなの存在は、はてなが日本に存在する必要性と反比例しているのではないか。
    はてなという企業が大きくなれば大きくなるほど、バッシングも大きくなる。
    柵も多くなってくる。
    そうした場合、日本に存在する、ということがネックとなるのだ。

    このRimoには、はてなのある種の運命がかかっている、とも言える。
    但し、その運命は初めから分かっているようなもので
    彼らがシリコンバレーに移り始めたのは興味本位ではなくサービスを滞りなく行う真面目な日本人気質だからこそ決断されたとも言える。

    もう一度言おう。
    はてなが日本を離れる日は近い。
    我々には何が出来るわけでもなく、その日以前もその日以降も変わりなくはてなにアクセスする(出来る)だろう。

    2007年07月28日更新
    フィードで全文とれるようにしました

    コメント
    深刻な考えですね。この文章はあの本が読んだ後の感想?私もあの本を読みたくなっているなぁ、日本語のレベルは足りえないけどね。
    • 2007/07/18 8:54 PM
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